乳がんで闘病中のフリーアナウンサーの小林麻央さん(34)が2016年9月29日、初めて抗がん剤治療された時の思い出をブログで明かした。
母に「抗がん剤とお友達になるのよ」と言われたため、「私なりに解釈して、薬に向かって話しかけることにしました」という前向きな姿勢で取り組んだという。
「苦しいのは私一人ではないんだ」
「初めまして。どうか、私の癌を小さくして下さい。私はあなたに期待しています」
16年9月29日付のブログによると、小林さんは初の抗がん剤投与でそう口にした。その場にいた看護師も「麻央さんの身体からどうか癌を消してください」と願ってくれて、
「この薬にも治験があって、たくさんの人の涙や苦しみ、悔しさ、喜び、勇気、努力があったから、私はこの薬を今、こうして投与できるのだと思うと、本当に一人で闘うのではないなと思えました」
という。繰り返し投与されると逃げたくなる時もあり、逃げる方法はないか真剣に考えたそうだが、「私と同じ薬を投与して、ご飯が食べられなくなってしまった患者さん」について聞かされて
「苦しいのは私一人ではないんだ。また、そう思えたら、がんばろう!と、力が湧きました」
として、
「どうか、ご飯が少しでも食べられますように」
と祈ったと、ブログには書かれている。