カトリックの上智大学がイスラム食堂 留学生向けにハラルフードを提供

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   イスラム圏からの留学生のニーズに応えようと、東京の上智大学が2016年9月29日、イスラム教の戒律に沿って作られる「ハラルフード」の専門食堂をオープンする。

   上智大学といえば、キリスト教のカトリックを建学の精神としていることで有名だが、ムスリム(イスラム教徒)のための祈りの場をキャンパス内に設置するなど、以前からイスラムとの交流を深めてきた。

  • ハラルフードの食堂をオープンする上智大
    ハラルフードの食堂をオープンする上智大
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タンドリー釜で焼く本格的なナンのセットが500円

   「ハラルフード」とはイスラムの教えに従った料理で、ムスリムが口にすることを禁じられた豚肉由来の食材やアルコール類を一切使用しないのが特徴だ。具体的には、宗教法人「日本イスラーム文化センター」が成分や製造工程などを厳しく審査し、「ハラル認証」を認定する。

   同大学のプレスリリースによると、「ハラル認証」を得たハラルフード専門食堂「東京ハラル デリ&カフェ」を9月29日、東京・四谷キャンパス内に開設する。提供されるのは、小鉢付き朝食セット(200円)、単品メニューのカレー(4種類)やミートソースパスタ(いずれも350円)、タンドリー釜で焼き上げる本格的なナンが味わえるデリセット(500円)など。ほかにハラル対応のデザートやドリンクや、留学生を中心に要望の多いベジタリアン向けメニューも用意する。

   同大は、学内に「イスラーム研究センター」があるなど、国内有数のイスラム研究拠点でもあり、中東やアフリカ、アジアなど54か国の281校とネットワークをもっており、ムスリムの留学生が非常に多い。2015年4月からランチ用にハラルフードの弁当を販売してきた。多い日に150食が完売するほどの人気だったため、食堂オープンに踏み切ったという。

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