株価1500円が今や2円 こんな会社の「生き残り条件」とは

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

JASDAQ市場の上場廃止基準とは

   こうなると、サハダイヤモンドの株価は下落の一途。2007年1月には1500円の高値を付けていたこともあった株価は、2010年10月に上場来安値(当時)の3円まで下落。その後、持ち直し15年6月には30~40円で推移していたが、同年の年末にかけて10円台まで落ち込み、2016年に入ると1ケタ台を行ったり来たりするようになってしまった。

   9月1日に8円だった株価は、26日の終値で再び3円を付け、翌27日には前日比1円安の2円で引けた。

   インターネットには

「サハはギャンブルと考えるなら全然ありでしょwww」
「サハって数か月前に15円から突然2円くらいまで下がったやつだよね。今日中には1円みれそうかなw」
「みんなでサハに集合して、永遠に潰れない銘柄として相場の七不思議に君臨した株の最期を見届けようぜ!w」
「サハダイヤwwwww 社長交代って好材料?」

といった声が寄せられている。

   一方、JASDAQ市場の上場廃止基準は、株主数が150人未満、流通株式数が500単位未満、流通株式の時価総額が2億5000万円未満になったときや、最近4年間の連結会計年度の営業利益と営業活動によるキャッシュ・フローの金額がマイナスの場合に1年以内に営業利益と営業活動によるキャッシュ・フローの金額がマイナスでなくならないとき、債務超過のときなどがあり、「このうちの1つでも該当すると上場廃止になります」(日本取引所グループ)。

   日本取引所グループによると、サハダイヤモンド株の場合は1円に迫っている株価が焦点で、「株価以外の項目は見当たりません」という。9月26日の終値が3円となったことで、9月1日から26日までの最終価格の平均が7円になったため、今後9月30日までに東証が同社の株価(月末終値または月間終値平均)が10円未満となったことを確認した場合には上場廃止になる。

   つまり、上場廃止を免れるには、株価を押し上げ、「10円」を上回るしかない。とはいえ、株価を不正に吊り上げれば、相場操縦にあたる。また、たとえば増資の発表で株価が上昇するケースがあるが、逆にそれを理由に値が下がるおそれもある。いずれにしても、「マーケットが10円以上の価値がある」と認められなければならないわけだ。

   上場廃止が決まると整理銘柄に指定され、その1か月後に廃止されるが、それまでは売買できる。もちろん、上場廃止となっても会社が倒産するわけではないので、株主の権利は従来どおりだが、あと3日、株価から目が離せない状況が続く。

1 2
姉妹サイト