谷垣氏は「ユーゲントのような印象」、小沢氏は「とても良かった」
こういったスタンディングオベーションは、米議会で大統領が年初に行う「一般教書演説」で、演説の主要ポイントが終わるごとに行われることが広く知られている。
また、民主党(当時)政権時の09年には、演説終了後にさらに長いスタンディングオベーションが起きている。
民主党が政権を獲得した直後の09年10月26日に衆院本会議で行った所信表明演説では、鳩山由紀夫首相(当時)が
「国民のみなさま、議員のみなさん、私たちの変革の挑戦にぜひ、お力を貸してください。是非とも一緒に、新しい日本をつくっていこうではありませんか」
と締めくくると、議場前方に座っていた民主党の新人議員らが立ち上がり、中堅・ベテランもつられるように立ち上がって30秒以上にわたって拍手喝采。議場には「オーッ!」というような歓声がこだました。
これに対し、自民党の谷垣禎一総裁(当時)は
「ヒトラーの演説にヒトラー・ユーゲント(青年団)が賛成しているような印象」
などと皮肉る一方で、民主党の幹事長だった小沢氏の様子を、朝日新聞が
「『所信表明演説はとても良かった』と満足げだった」
と伝えている。