NHKの有働由美子アナウンサーが2016年9月26日放送の朝の情報番組「あさイチ」の冒頭で「まだ立ち直っていない」と暗い表情を見せた。25日放送の大河ドラマ「真田丸」で真田昌幸の死が放送されたからだ。
昌幸が亡くなるシーンがあることで、「昌幸ロス」に陥るファンが出る事は予想されていた。放送が終わると「月曜日に働きに行けない」「来週からの楽しみが無い」などとロスを訴えるつぶやきがツイッターを賑わせた。こうしたロスを癒そうと昌幸役の草刈正雄さんやNHKが動いている。
有働アナも昌幸ロス「まだ立ち直っていない」
「昌幸ロスなので仕事休んでいいですか」
「昌幸パパの最期が辛い...来週からお姿が見れないと思うと寂しすぎます」
「事実上、今年の大河は終わった」
そんなつぶやきがツイッターや掲示板を賑わせた。ドラマのナレーションを務める有働アナも翌日朝の「あさイチ」で、目を腫らしたような暗い表情で、
「昨日の真田昌幸様の死から立ち直っていないので・・・」
と、メイン司会らしからぬ登場の仕方だった。
草刈さん演じる昌幸は、ラテン系の天才武将と位置付けられ、堺雅人さん演じる主役の信繁以上の存在感と強烈なイメージを視聴者に植え付けていた。25日に放送された第38話「昌幸」では、病に付した床から上半身を上げ「お館様~」と呻いた後で信繁ら家族に見守られるなか死んでいく。そんな姿がさらに印象を強め、「昌幸ロス」に拍車をかけたようだ。
その草刈さんは、こうした人たちの存在を意識したようで、番組終了直後にブログを更新。「ありがとう!!」と題したブログには、昌幸はこれで最後になったけれどもドラマは今後も応援し続けてください、と綴り、
「これからは解禁にならなかった写真をポツポツとプログに上げて行くつもりですよ。クランクアップの時の様子~」
と書き、昌幸の最後のシーンを撮り終わった後に花束を受け取る草刈さんの写真をアップした。
「回想のシーンでまたお会いできるのを楽しみにしています」
その写真はまるで昌幸が生き返ったかのようにも見える。さらに草刈さんは、NHK「真田丸」公式ホームページに昌幸の回顧録と、草刈さんのインタビューページが新設されたことを告知した。これにファンは大喜びし、
「草刈さん ありがとう。存在感、力強さ、そして色気...。草刈さんの昌幸を堪能させて頂きました。素晴らしい役者さんだと改めて思いました。昌幸殿、回想のシーンでまたお会いできるのを楽しみにしています」
「真田丸のテーマを聴きながら、回顧録や皆さんのコメントを拝見していたら、色々な思いが再びこみ上げてきました。いつか自分に子供が生まれて大きくなったら、『真田丸』を観せたいです。そして草刈さんの真田昌幸のことをたくさん話せたらと思います」
などといった300を超える感謝のコメントが次々に書き込まれた。「昌幸ロス」も快方に向かっている様子だ。