2016年9月26日14時20分頃、鹿児島県奄美地方で震度5弱、マグニチュード(M)5.6の地震があった。同地方で震度5弱の揺れが観測されるのは15年5月22日の地震(M5.1)以来、約1年4か月ぶりだ。
気象庁は「この地域は地震活動が比較的通常からあるところ」と説明しているが、奄美地方で震度5弱の地震が起きるのは珍しいと思う人も多く、第一報の後、ツイッターでは心配の声が集中する状態となった。
気象庁「地震活動が比較的通常からあるところ」
地震の震源は沖縄本島近海の深さ44キロで、気象庁の青木元・地震津波監視課長によると、
「陸側のプレートと、フィリピン海プレートとの境界付近で発生したと考えられる」
という。今回の地震の震源周辺では、07年4月にM5.7、08年7月にM6.1、14年10月にM5.6の地震が起きている。1923年までさかのぼると、今回の地震を含めて、沖縄本島近海ではM5.5以上の地震は7回起きている。青木氏は
「この南西諸島に沿っては、地震活動が比較的通常からあるところ。その中で今回の地震が起こった」
と説明。「特に驚くようなことではないのか」という記者の質問にも、「はい、そうです」と答えた。