親が願いを込めたキラキラネーム 子は複雑「年取ったら恥ずかしいかな」

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   漫画家・小説家の内田春菊さん(57)が、自身の子ども4人に「法則性のある名前」をつけていると、テレビ番組で紹介された。ギリシャ文字に当て字をしており、正確に読み取るのは容易ではない。ツイッター上では「キラキラネームすぎ...」といった投稿が相次いだ。

   一風変わった名前を親につけられた子どもたちは、どう思っているのだろうか。インターネット掲示板には、自分の名前についての相談も見つかる。

  • 全員キラキラネームの兄弟もいる(写真はイメージ、本文とは関係ありません)
    全員キラキラネームの兄弟もいる(写真はイメージ、本文とは関係ありません)
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内田春菊さんの4人の子は「在波、紅多、紅甘、出誕」

   内田春菊さん親子は2016年9月22日放送の『想像を絶するテレビ』(日本テレビ)にVTR出演した。番組で披露された子どもたちの名前は、長男・在波(あるは)、長女・紅多(べえた)、次女・紅甘(ぐあま)、次男・出誕(でるた)だ。

   春菊さんは由来も話した。まず長男が生まれた時、「未知の可能性を持つ子になるように」という願いを込め、「プラスアルファ」から取った。長女は「1人目がアルファだから、次はベータかな、と」。3人目は、順番的に当初はガンマにしようと考えたが、「女の子なのに音が強めなのはどうかと思って」と、若干読みを崩した。そして、「4人目はデルタとつけないわけにはいかない」。

   番組で、紅多さんは「学校で先生に名前を呼ばれた時、『べえた』って言うのかと驚かれて、名前をきっかけに友達もできた」と話した。紅甘さんも「インパクトがあって覚えてもらいやすいから、得したなと思う」と、本人にとっては珍しい名前がプラスになっているような答えだった。出誕くんは「漢字はもう少し良いのが欲しかった」と苦笑いしたが、「名前自体は誇りに思っている」という。

いじめられた末に「仮名」で通した

   だが、「キラキラネームでうれしかった」という子どもばかりでもない。掲示板サイト「2ちゃんねる」の「生活全般板」に15年10月31日、女性からこんな投稿があった。自分と兄の名前は「美(ぱーぷる)」「猛(ぶるー)」で、2人そろって「戦隊モノ扱い」されてからかわれ、いじめられたといい、中学校では美由紀(みゆき)と猛(たける)で通してもらったそうだ。

   悩み相談サイト「キッズなんでも相談」へ15年12月23日に投稿した、優璃華(ゆりか)さん(当時13歳)は、兄弟の名前が瑠翔(るいと)、愛豆(あずき)、陽麻璃(ひまり)といい、友達から「優璃の家族って全員名前ぎらっぎらだよね笑 年とったらはずく(編注:恥ずかしく)ない?」と言われたそうだ。投稿者は「個人的に気にいってるんですが」としつつ、「やっぱおばあちゃんじーちゃんになった時恥ずかしいんでしょうか」と一抹の不安を抱えている。

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