止まらない訪日中国人の増加
16年9月21日に日本政府観光局(JNTO)が発表した16年1~8月累計の訪日外国人観光客は前年同期比24.7%増の1605万9500人。15年よりも2か月前倒しで「1500万人超え」を達成した。そのうち中国からの観光客は、全体の約27.9%を占める448万4900万人。マレーシアの35.0%に次ぐ、34.0%という高い伸び率を記録している。
こういった背景が中国人の対日イメージ改善につながった可能性もある。今回の調査では、「日本への訪問経験がある」という人が15年の7.9%から13.5%に増加しており、言論NPOの工藤泰志代表が9月23日の記者会見で明かしたところによると、この13.5%のうち日本を「良い印象」を持っている人は58.8%にのぼった。逆に、訪日経験がない人ではわずか16%だった。