証券会社が業績予想を引き上げ
そうしたなか、岡三証券は2016年9月6日付のレポートで、「シン・ゴジラ」と「君の名は。」の興行が好調なことを理由に、東宝の目標株価と業績予想を引き上げた。レーティングで「強気」継続するとともに、目標株価を3600円から3800円へ引き上げた。
2017年2月期は連結営業利益(通期)で計画の330億円(前期407億円)に対して、従来予想の384億円から410億円へ引き上げ。18年2月期は400億円から413億円へ引き上げている。
東宝の株価も急上昇。「シン・ゴジラ」が公開される前日の2016年7月28日の株価が2997円だったが、その後、8月26日に「君の名は。」が公開されると上昇基調が鮮明になり、8月31日から9月8日まで7営業日続伸。9月14~23日にも6日続伸した。
9月23日の終値は前日比25円高の3380円。一時は3390円まで上昇して年初来高値を更新した。「シン・ゴジラ」の公開以降、終値で383円も上昇したことになる。