シアンは、厚労省の水道水基準を超えたが...
元大阪府知事の橋下徹氏は、「もう報道もめちゃくちゃだ」とツイッター上などで不満をぶちまけた。都が揮発性ベンゼンなど有害物質の除去作業はすでに終えたとしていることを指摘し、シアン検出について、「おいおい、環境基準と同程度なら何の問題もないだろ」と疑問を呈した。
そして、「そもそも豊洲では地下水の飲用はない。本当は地下水対策は不要なのに、行政の素人の専門家会議が無害化対策を提言したことで大混乱」と書いている。
ジャーナリストの佐々木俊尚さんも、こうツイートした。
「豊洲の問題は『現状で環境リスクはあるのかどうか』という議論をしないまま、さんざんマスメディアが騒いだ挙げ句、『風評被害の懸念が』みたいなこと言ってるのはマッチポンプすぎませんか。だんだん腹が立ってきた。福島第一原発事故と同じメディアの根深い構造問題」
ツイッター上では、共産党側の調査で検出されたヒ素の0.004ミリグラムは、札幌市内の研究機関が調べたミネラルウォーター中のヒ素濃度0.003~0.009ミリグラムと同程度だったことが話題になっている。厚労省のホームページを見ると、水道水も0.01ミリグラム以下と水質基準が示されており、検出ヒ素は、水道水よりも濃度が低いようだ。
ただ、公明党側の調査で0.1ミリグラム検出されたシアンについては、ミネラルウォーターの調査では不検出、厚労省の水道水基準では0.01ミリグラム以下とされている。今後、もしたまり水が地下水由来と分かれば、さらなる調査が都に求められる可能性がありそうだ。