「検証」には全面的に協力
石原氏は21日の文書の冒頭で、
「私の東京都知事在任中の件で、皆様に多大な混乱やご懸念を生じさせるなどしておりまして、誠に申し訳なく思っております」
と謝罪した。それに続けて、この間の一連の取材での発言についての「心境」として、
「十数年というかなりの時間が経過している上、(中略)間もなく84歳になる年齢の影響もあって、たとえ重大な事柄であっても記憶が薄れたり、勘違いをしたりすることも考えられます」
と説明。そのうえで、取材にその都度応じることは、
「無用な混乱を招くおそれがあることから、控えさせていただくことにしました」
としている。
そのうえで、豊洲の移転と土壌汚染などの問題は「私個人が自分の知見のみで部下に指示して事にあたることはできない、専門的かつ複雑な問題」とし、都庁の担当職員などに事情を聴けば何があったかは明らかになるとして、都の「検証」には、全面的に協力するとしている。
そして、石原氏が土壌汚染を無視して強引にコンクリートによる地下空間にさせたという一部報道による「指摘」を取り上げ、「そのような事実は断じてありません」と強く否定した。
文書の最後では
「ともあれ、私の都知事在任中の件に端を発してこのような事態になっていることについては責任を痛感いたしております」
と結んでいる。