「お寿司をどのように食べるかはお客様の自由です」
いったい、どのような「層」が回転すし屋でシャリを残しているのか。ツイッターに寄せられた投稿を見る限り、やはりその中心は「ダイエット中の若い女性」のようだ。炭水化物をひかえる「糖質制限ダイエット」が流行したこともあり、寿司屋であっても頑なにシャリを食べない人が増えたとみられる。
実際、「糖質制限ダイエットブログ ~糖質と健康と~」という個人サイトが14年2月18日に公開した記事では、
「回転寿司等では、『ごめんなさい』と言いながらシャリを少し残してしまうのもいいかも知れません。ご飯を残すことには反対ですが、健康には変えられません」
といった「アドバイス」を送っている。
こうした「シャリ残し行為」を、店舗側は把握しているのか。9月16日にJ-CASTニュースが大手回転すしチェーン3社(「かっぱ寿司」、「くら寿司」、「元気寿司」)の担当者に取材したところ、各社とも口を揃えて、
「そうした行為は把握していないが、お寿司をどのように食べるかはお客様の自由です」
といった内容の回答が返ってきた。
なお、寿司のシャリを残すという行為をめぐっては、過去にモデルのマギーさん(24)が批判に晒されたことがある。マギーさんがテレビ番組の食レポ企画で「寿司のネタだけをはがして食べた」ため、ツイッターなどで「シャリ残すとか最低」「職人さんを前にして本当に失礼」との声が殺到していた。
このとき、寿司職人の養成学校「東京すしアカデミー」の広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、
「握り手から見れば、あまりしてほしくない行為であることは確かです。何の断りもなく自分の握った寿司を『分解』されたら、気分を害するのが当然でしょう」
などと話していた。