食物繊維で便秘悪化のおそれ
腸内のガスは、「うつぶせ寝」で抜くことができる。
うつぶせに寝たまま10分間過ごし、その後全身を左右にゴロゴロと5往復するだけ。腸を刺激するように枕やクッションをおへそのあたりに敷くとさらに効果的だ。寝る前に行うとよいが、食後2~3時間は、食べ物が逆流するおそれがあるため避けるべし。
便秘で困っている4人の女性に2週間続けてもらうと、「スッキリと出るようになりました」「10日間出なかったのが、7日、5日、4日と縮まってきた」など、全員改善傾向に。体重が3キロ減ったという報告もあった。
「オナラ0回」の田中さんも、この運動で夜3回オナラが出るようになった。
便秘解消には食事の内容も重要だ。
食物繊維を多く摂(と)るようにする人は多いだろうが、実はかえって便秘を悪化させるおそれがある。
食物繊維は便のボリュームを増やし、大腸の運動を活発にするため、便秘の予防には効果がある。一方、便やガスが詰まっていると、食物繊維は分解される時にガスが多く発生するため、ますます大腸の動きを悪くしてしまう。
便秘の時は、まずはおかゆやうどんなど消化・吸収しやすい炭水化物を、便が出るようになってから食物繊維を、それぞれ摂ろう。