イタ車も一目おいたスバル1000 「マイカー元年」50周年に「後継」続々

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水平対向エンジンも50周年

   カローラ、サニーはライバルとして高度経済成長期の日本のモータリゼーションを牽引し、黄金時代を築いた。その後、サニーはカローラの後塵を拝し、2004年に日本市場から消滅。ティーダが事実上の後継車となった。その点、カローラは販売台数で同門のハイブリッドカー、プリウスやアクアに抜かれながらも、トヨタの看板車種として今も世界で生産されているのは立派だ。

   数奇な運命をたどったスバル1000のDNAはその後、レオーネを経て、今日のレガシィ、インプレッサに受け継がれている。世界でポルシェとスバルだけになった水平対向エンジンは改良を重ね、第3世代に進化した。レオーネ時代の1972年にはFFから派生した乗用AWD(4輪駆動)を生み、今日のスバルの個性的な骨格を形成することに成功した。一般にはあまり馴染みがないが、50年前にスバル1000が水平対向エンジンを積まなければ、今日のレガシィ、インプレッサ、フォレスターはなかったことだろう。厳しく言えば、富士重工は今もスバル1000の遺産で食っていることになる。技術的革新性で、当時のスバル1000を超えるクルマをレガシィ以降、生み出したと言えるだろうか。

   50周年を記念したトヨタカローラは、9月1日から限定500台で発売。スバルは水平対向エンジン50周年を記念したXVを5月、フォレスターを7月に発売したのに続き、第3弾となるレガシィアウトバックを2017年1月に発売する。

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