65歳以上対象に肺炎球菌ワクチンの定期予防接種
日本国内では2014年10月1日から、65歳以上の人を対象にした肺炎球菌ワクチンの定期予防接種が始まった。全国の接種率は、定期接種開始前の2014年9月末時点では約20%だったが、2016年3月末時点では約43%に大幅に上昇した。それでも、米国や英国と比べるとまだ大きく下回っている。
接種対象となるのは2016年度中に65歳、70歳、75歳と5歳刻みで100歳までの人と、60歳以上65歳未満で心臓、腎臓、呼吸器機能、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を持つ人となる。例えば今年度中に65歳になる人で対象者は、1951年(昭和26年)4月2日~1952年(昭和27年)4月1日の間に生まれた人だ。
なお2017年度を迎えると、接種対象となる人の生年月日も変わるので注意したい。また年度末は「駆け込み接種」が増えるそうだ。混雑を避けつつ、本格的な肺炎シーズンとなる冬の到来前に受けておくとよいだろう。