夜更かしが体内時計のリズムを乱し、肥満体質に
その結果、食後に甘いお菓子を欲しがる度合いをスコアで比較すると、睡眠時間が11時間未満の子どもは、12時間以上の子どもより1割近く高かった。また、体格指数(BMI)の数値も明らかに高かった。研究チームでは、その理由について次の2つをあげている。
(1)夜更かしそのものが体内時計のリズムを乱し、肥満体質にしてしまう。
(2)大人の脳の研究でも、睡眠不足が続くと、脳の報酬系の領域でおいしそうな食べ物のイメージと快楽がつながり、食べ物の誘惑に負けやすくなって過食の原因になりやすい。
子どもを早く寝かせることが基本だが、親も夕食後に間食をしたりして子どもを「刺激」しないことも必要だ。まず、親が生活習慣を変えることが大切かもしれない。