横浜F・マリノス、「水素水」ボトル発売へ サッカーチームがなぜ?

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   サッカーJ1、横浜F・マリノスが、あの「水素水」を手軽に作れるという携帯用ボトルを発売する。大きさは直径およそ7センチ、高さおよそ18センチと小柄で、容量も350ミリリットルと少なめ。一方、価格は強気の5万4000円(税込)だ。

   選手も愛用するというこのボトル、一体どういった経緯で発売が決まったのか。そして、どのように水素水が作れるのか。効能などについて様々な物議もある水素水関連商品を、プロサッカーチームが売り出す経緯を取材した。

  • 発売が決まった「ポケット:横浜F・マリノス」(横浜F・マリノスの公式サイトより)
    発売が決まった「ポケット:横浜F・マリノス」(横浜F・マリノスの公式サイトより)
  • 発売が決まった「ポケット:横浜F・マリノス」(横浜F・マリノスの公式サイトより)

5万4000円「どこでも作れて、どこでも飲める」

   正式品名「ポケット:横浜F・マリノス」が発売されるのは2016年9月17日だ。チームが15日に公式サイトで発表したところによると、同商品は「選手も愛用」している。

   サイトによると、「いつでもどこでも」水素水を作ることができ、つねに「出来立ての水素水」を飲める「夢のマイボトル」だそうだ。宣伝文には

「試合観戦はもちろん、ドライブやスポーツ、オフィスにいつでもどこでも持ち歩くことが出来ます。ぜひ、お早めにお買い求めください!」

とある。販売場所は、「日産スタジアム」(横浜市)内にあるグッズショップ「トリコロールワン スタジアムショップ」やチーム公式サイトのオンラインショップだ。

   マリノスの担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、発売の理由について、 2014年からの協賛企業である水素水関係の企業、フラックス(横浜市)の提案がきっかけだとしている。

水素水ボトルの愛用選手「名前を差し控える」

   同商品の製造元であるフラックスは、水素水の関連商品をおもに取り扱っている。どうやって水素水を作るのか取材すると、「電気分解」という仕組みでボトル内の液体に水素を溶かし込むのだと担当者に説明された。

   ボトルには充電式の電気分解装置がついており、スイッチを押すとおよそ10分で水素水ができる。1回の充電で作れる水素水は、ボトル30杯~40杯。水だけでなく、お茶やスポーツドリンクも「水素入り」に変えられるという。

   手入れも比較的簡単だ。ボトルの材質は口に触れても安全なプラスチック。容器の中であれば、中性洗剤で洗うことも可能だそう。

   一方、出来上がった水素水を持ち歩いたり、水素水が入った状態でボトルを振ったりすると、水素が抜けやすくなってしまうようだ。

「ボトルの材質をアルミにしたほうが抜けにくいのかもしれませんが、商品のコンセプトはあくまで『出来立ての水素水を飲む』です。そこを重視しました」(同社担当者)

   加えて、5万4000円という同商品の値段、構造、機能は、同社が4年ほど前から発売していた商品「ポケット」とまったく同じだと明かした。

   マリノスとコラボでボトルを発売することにした経緯については、

「選手の何人かが、うちの水素水ボトルを個人的に購入し、使ってくれていたようです。そうしたことで話が持ち上がりました。『限定モノ』なので、本来もう少しお値段を乗せたいところですが、協賛企業ということもあり、据え置きにさせて頂きます」

と語った。

   ただ、実際に愛用している選手の名前をマリノスに聞いたが、「個別に使っているのは間違いありませんが、名前は差し控えさせて頂きます」と教えてもらえなかった。

   ファンの反応を聞くと、取材をした16日16時50分までに「興味がある」といった問い合わせが2件きているらしい。

   一方で、ツイッターには

「スポーツクラブがやることかよ...」
「これ大丈夫なん...?」
「誰が買うんだよ」

といった疑問の声も寄せられている。

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