森永製菓は2016年9月15日、製造販売する焼き菓子「マクロビ派ブラウニー」の購入客から「カビが発生していた」と報告されたことを受け、同商品を自主回収すると発表した。
回収対象となるのは、パッケージ記載の賞味期限が16年9月16日から17年2月28日までの商品。同社指定の宛先に着払いで送付すると、商品代金相当のクオカードが返送される。
J-CASTヘルスケアの取材に答えた同社担当者によると、回収する商品は推定で全国最大10万個。カビについての消費者からの報告は16年8月29日から9月10日にかけて4件あったが、健康被害は出ていないという。
担当者の話では、同社が検査したところ製造工程に衛生上の問題はなかったが、もともと水分が多めの商品で、カビ発生に関わる「水分活性値」の数値が時間の経過とともに高くなり、カビの原因になったと判明した。自然の食材をできるだけそのまま摂取する「マクロビオティック」の考え方にもとづき、食品添加物をほとんど使用していないことも一因として考えられるという。
同社は再発防止とともに、品質管理体制の強化に取り組む。同商品の再販売は未定という。