仮面女子・神谷えりな斜視再発の苦悩 テリー伊藤は1度の手術で完治したが

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   アイドルグループ「仮面女子」の神谷えりなさん(24)が、2016年9月14日に更新したブログで、内斜視が再発して11月に手術を受ける予定だと明かした。「発症すると真っ直ぐ見ることが出来ない」と症状もつづっている。

   斜視は両目の見る方向が合わなくなる病気で、メガネや手術によって治療を行う。内斜視と外斜視があり、タレントのテリー伊藤さん(66)はかつて外斜視の手術を受けて成功した。

  • かつて外斜視の手術を受けたと告白したテリー伊藤さん(2016年9月撮影)
    かつて外斜視の手術を受けたと告白したテリー伊藤さん(2016年9月撮影)
  • かつて外斜視の手術を受けたと告白したテリー伊藤さん(2016年9月撮影)

発症するとまっすぐ見られず「ライブできない」

   神谷さんは高校2年の春に原因不明の内斜視を発症した後、2015年5月に治療のため手術を受けて成功している。この時の喜びは「生きる世界が変わった」ほどだったとブログで明かしている。

   それだけに、1年ほど経ってから「手術前の斜視のあの感覚がまた戻ってきた」と再発を自覚した時は、「絶望しました」とショックだったようだ。

「私の場合強い斜視なので、発症すると自分がステージ上のどこに立っているのか分からなくなり、真っ直ぐ見ることが出来ないのでライブができません」

   日本眼科学会のウェブサイトによると、内斜視とは片方の目が目標の方向でなく、内側を向いてしまう病気。内斜視の原因のひとつで神谷さんが発症している「開散麻痺」は、目の筋肉・神経の異常、脳の血管の詰まりといった何らかの原因のため、目が外側に向かなくなる。普通、遠くの物を見ようとするほど両目は外側に開くが、開散麻痺の状態ではそれができず、両目で見る方向がずれる。個人差はあるが、2メートル以上離れた物は二重にだぶって見えてしまう。一般に、メガネによる矯正や、視線を一致させる訓練で治療を行い、それで治らなければ手術する。

   眼科専門の医療法人明世社・白井病院のウェブサイトによれば、斜視の手術は目を動かす筋肉の働きを調節して行うが、個人差もあって完璧に調節するのは難しく、「ずれが戻る斜視再発も通常起こり得る」。そのため、斜視で2度目の手術をするのは珍しくないという。神谷さん自身、16年9月14日のブログで、医師からは再発し得ると「以前知らされていました」と明かしている。

外見の目の位置だけでは斜視と判定できない

   斜視を公表している有名人は他にもいる。テリー伊藤さんは2007年5月に外斜視の手術に成功。その後復帰した07年5月13日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)で治療した目を披露し、笑顔を見せた。

   同年5月24日放送の「でじたるのバカ×2」(日本テレビ系)では、手術を受ける模様を特集。局部麻酔のみで15分ほどで済み、入院はしなかった。斜視を治そうと思った理由は、

「相手が僕を見て斜視だとわかっても、僕に斜視と言えない。そういうことを相手に感じさせるのが悪いんじゃないかと長年思っていた」

と明かしていた。

   外見上は目が内側に寄っていて内斜視のように見えるが、そうではない場合もある。兵庫県で4つの眼科医院を開業する医療法人社団医新会グループのウェブサイトによると、「偽斜視」と言って、まぶたや目頭の表皮で白目の内側が覆い隠され、目が内側に寄って内斜視のように見える状態の人がいる。物を見るのに影響はないが、「美容的に気になる場合は目頭の皮膚切開などの眼瞼(がんけん)形成外科手術をおこないます」という。

   また、見る対象物がなくボーっとしているときだけ左右の目が別々の方向に向いている「斜位」という症状もある。同サイトによると、眼精疲労を招きやすくなるものの、物を見る時は視線が一致するため斜視とは異なる。

   こうしたことから、医療法人社団済安堂・井上眼科病院の若倉雅登名誉院長は

「斜視かどうかは、外見的な目の位置だけでは判定できない」

と、レンズ・メガネメーカーのセイコーオプティカルプロダクツのウェブサイトで述べている。

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