歌手の宇多田ヒカルさん(33)がインスタグラムに投稿する「拾った」シリーズが静かな人気を呼んでいる。
道などで見つけた物を「~拾った」として淡々と紹介しているだけなのだが、宇多田さんが手に取るのは「バネ」「ジャガイモ」など不思議なものばかり。2012年6月以降、着々とそのコレクションを増やしているようだ。
記念すべき「初拾い」はミニチュア折り鶴
インスタグラムで披露した記念すべき最初の拾得物は、指先サイズの白い折り鶴だった。「Look what I found on the street today! 今日道端でこれ拾ったよ」(12年6月29日)というコメントとともに紹介した。14年には「ちっさい鍵拾った」「ちっさいバネ拾った」として第2弾、第3弾を公開した。
16年に入ると急にペースアップし、9月までに5点の「拾った」写真を投稿している。
5月に見つけたのは「なにかの切れっぱし」。目を凝らしてみると「渋谷整」と書かれている紙であることが分かる。整形外科、整骨院、整体院...あたりのチラシだろか。お次は「ちっさい星」(6月)と表現した数ミリサイズのアイテム。見たところネイルアートなどに使うラメグリッターのようだが、何なのかは不明だ。
「珍しく大きなもの拾った」(8月)と紹介したのは、タイヤのホイールキャップだった。これまでの拾得物とは明らかに大きさが異なり、本人が「珍しく」と興奮気味にコメントするのも無理はない。ちなみに仏プジョー製である。
ホイールキャップの2日後には「芋拾った」として、とこどころ皮の剥がれたジャガイモの写真を投稿した。腕に巻かれたロレックスの時計と掌に収まったボロボロの芋の対比が味わい深い。
「次に期待してしまう」「シュールな写真、ありがとう」
最新の投稿は9月8日の「ペンチ拾った Today's find: a pair of pliers」。説明のとおり、手には少し年季の入った赤い柄のペンチが握られている。こうした取得物は基本的に道端で発見したもののようで、さながら宇多田さん流の「路上観察学」だ。
シリーズはファンの間でも注目を集めており、インスタグラムのコメント欄には、
「じわじわくるw」
「ここまで続くと次に期待してしまう」
「いつもどうやって見つけるのだろう...」
「拾ったもの展覧会やりますか!」
「いつもシュールな写真、ありがとうございます」
といった声がいくつも寄せられている。
宇多田さんがいつごろから「拾い始めた」かは不明だが、2012年10月には傷ついたDVDディスクの写真とともに
「ケータイの画像フォルダ整理してたら、二年前に道端で拾ったエロDVDの画像が出てきた」
とツイートしていることから、少なくとも2010年時点では拾っていたことになる。DVDはいわゆる「人妻」ものだった。