パナソニックは2016年9月13日、下着として肌につけるだけで眠気や心拍数などの健康情報を収集できる「着衣型バイタルセンサー」を開発したと発表した。同年10月から実証実験を始め、2017年度中に企業向けの新サービスを開始する。
送信機能も備えているので、勤務中に身につければ、従業員の健康管理だけではなく、作業の安全や居眠り運転の防止にも役立つという。
工場の従業員や運転手を対象に実証実験
発表資料によると、導電性メーカーのミツフジ(京都府精華町)と共同開発した。心電波形などを測定できる導電性の繊維で編み込まれており、加速度センサーなどを備え、心拍数や呼吸数、姿勢、眠気、いびきまでわかり、スマートフォンを使ってリアルタイムでデータを収集できる。
データは従業員の健康情報として蓄積できるだけではなく、異常があれば管理者にアラートで通報する。勤務中に倒れても姿勢検知ですぐわかるし、運転中の居眠りも予防が可能だ。パナソニックでは製造業や運送業などと連携し、工場の従業員や運転手を対象に実証実験を行なう予定だ。