東京都市大学は2016年9月5日、災害時に小学生が自分たちで完全を確保できるように、ハザードマップ(避難地図)を作ることを支援するタブレットPC向けのアプリを開発したと発表した。
災害時のハザードマップは大人向けばかりで、子ども向けの地図がほとんどないことが問題になっており、アプリでの支援は初の試みだ。
東京都市大学の発表資料によると、このアプリは児童が災害発生時に自主的に避難する判断力を養成するためのもの。地図の見方を学習していない子どもにわかるように、学区内の地図を記号ではなく、河川や橋、店舗などを具体的な名前で表示している。各種ボタンを大きく設計、児童が街の危険個所や逃げ道などの防災情報を登録しやすく工夫してある。
2015年11月~2016年2月にかけて東京都新宿区の小学校で、実際にハザードマップ作製授業を行ない、効用を確認した。2016年9月23日以降全6回の予定で、都内各地で実際に小学生がこのアプリを使って避難する防災訓練を行う予定だ。