政府は2016年9月13日午前の閣議で、リオデジャネイロ五輪のレスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、五輪4連覇を果たした伊調馨選手(32)に国民栄誉賞を授与することを正式決定した。菅義偉官房長官が、同日の記者会見で明らかにした。
菅氏は授与理由について「人一倍の努力と厳しい修練の積み重ねにより、最後まで勝利を諦めずに金メダルを獲得した。オリンピック競技大会史上初めての女子個人種目4連覇という世界的偉業を成し遂げ、多くの国民に深い感動と勇気、社会に明るい希望を与えた」と説明した。授与の日程は今後調整するという。
国民栄誉賞は、これまでにスポーツや芸能分野の関係者ら計22人と1団体に授与されている。レスリング選手では、五輪と世界選手権で計13連覇を果たした吉田沙保里選手(33)が、2012年のロンドン五輪後に受賞した。