お腹の子につける「胎児ネーム」急増中 ココナッツ、マイケルにマメ、チビ...

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胎児名を覚えていた子も

   ところで、胎児ネームを赤ちゃんが覚えているという不思議な話が、いくつかのサイトで見られた。たとえば、前述の「ママリ」にはこんな話がある。

「胎児ネームは『マイケル』でした! 私たち夫婦がマイケル・ジャクソンを好きだったせいもあります。びっくりすることに、生まれてきた息子は、自然にマイケル・ジャクソンに興味を持ち、歌を覚えたり、踊ったり、DVDを観たりしています! 1歳ぐらいの時には、お腹の中でマイケルと呼ばれていた事を話してくれました。今はまったく覚えていないそうです。残念......」

   実は、この現象、専門家の話では珍しくないそうだ。『胎内記憶』(角川SSC新書)など出産に関する著作が多い「池川クリニック」院長で産婦人科医の池川明さんのウェブサイト「池川明の胎内記憶」を見ると、こんなエピソードが紹介されている。母親からの質問に池川院長が答える形式だ。

「(母親)先日、レストランで隣のテーブルの男の子を母親が『たいちゃん』と呼んでいるのを聞き、私の3歳の娘が『わたしも、たいちゃんというんだよ』と言いました。実は妊娠中、お腹の娘を『たいちゃん』と呼んでいたので、もう本当に驚きました。その時から、娘は自分を『たいちゃんと呼んで』と言うようになりました。私が本当の名前である『ふうちゃん』と呼ぶと、いちおう反応しますが、『ふうちゃんじゃなくて、たいちゃん!』と言い返してきます。どうしたらいいのでしょう」

   どうやら、この母親は娘に胎児ネームを教えていなかったのに、覚えていたことにショックを受けたようだ。これに対する、池川院長の回答はこうだ。

「(池川院長)胎内記憶を持つ子どもの中には、『お腹の中で、ママは僕を○○と呼んでいたよね』と話す子が時々います。また、母親が胎児名について全く話したことがないのに、お気に入りの人形に同じ名前をつけて可愛がる子がいます。しかし、胎児名にこだわる子はあまりいません。胎児名を聞くと幸せそうにする子が多いことから、娘さんも胎内の幸せな感覚を思い出しているのかもしれません。時間をかけて見守ってあげてもいいように思います」
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