プロ野球・広島東洋カープが2016年9月10日、セ・リーグ優勝を決めた。1991年以来、25年ぶり7度目の栄冠に、広島県内にとどまらず、日本全国が「カープフィーバー」に包まれている。
東京・銀座にある広島県のアンテナショップ「広島ブランドショップTAU(タウ)」では、長蛇の列ができており、優勝記念グッズが飛ぶように売れていると聞き、記者は9月11日昼過ぎに現地を訪れた。
行列100人超、銀座をさまようカープ女子
「TAU」では優勝翌日の9月11日から3日間のセールを始めた。「V7」にあやかってポイント付与が7倍になるほか、5000円相当の福袋を2500円で販売。初日は100セットを用意していたが、すぐさま完売した。また、優勝記念グッズの「ビールかけTシャツ」も、11日夕方までに売り切れた。
店の周りは、行列とそれを写真におさめる通行人、テレビの撮影クルーらでごった返していた。パッと見ただけでも、行列は100人を超えている。客層は子どもからお年寄りまで幅広い。天気が不安定だったため、傘を持っている人もチラホラ見えた。
カープカラーの「赤」に身を包んだ人は、店員ふくめて2割程度。思ったより少ない印象を受けた。「最後尾」のプラカードを掲げるスタッフに話を聞いてみると、「(入店までに)1時間はかかると思います」。彼の左手には「本日分の優勝記念グッズは売り切れました」のカードも握られていた。
店に入るのをあきらめ、銀座の目抜き通りを歩く。店からちょっと離れた所で、若い「カープ女子」を見かけた。赤のユニフォームを着て、スマホを見つめる2人組。おそらく地図でTAUを探していたのだろう。