「時限爆弾が解除された、すっきりした気分」
では実際に大腸ポリープが見つかったら、切除したほうがよいのか。先述の中田さんは、1.8センチと4ミリという大きさが違う2種類のポリープがあった。
まず、1センチを超えるポリープの場合、過半数は悪性でがん細胞を持っているため、1.8センチもあれば切除する。半面、4ミリのサイズは経過観察、つまり今すぐ切除しなくてもよいと小泉医師は話す。
例外もある。別の患者に見つかった1.5センチのポリープは、小泉医師によると切除の必要がないという。調べたところ正常の粘膜に覆われていたポリープなので、がん化する心配がないためだ。
中田さん自身は、悩んだ末に大小いずれのポリープも切除する判断をした。手術も内視鏡を使って行われ、無事成功した。小泉医師は「残しておくと不安のもとになることもある」と、中田さんの決断を評価した。実際に1.8センチのポリープは、一部がん化していたという。
中田さん「時限爆弾が解除された、すっきりした気分です」
40歳を過ぎたら便の潜血検査を、そして陽性になったら大腸内視鏡検査を受けて欲しい――小泉医師は、そう呼びかけた。