【チョイス@病気になったとき】(Eテレ)2016年8月27日放送
「まとめスペシャル 気になる大腸・胆のうのポリープ」
40歳を過ぎると、4人に1人は大腸にポリープができると言われる。ポリープとは、粘膜がいぼ状に盛り上がったものだ。
番組で紹介された中田嘉昭さん(58)は、大腸内視鏡検査で、1.8センチと4ミリのポリープが見つかった。どのような処置をしたのだろうか。
超高性能カメラがポリープを探し出す
中田さんは、大腸にポリープが見つかった時に相当ショックを受けたという。内視鏡検査でモニターに映し出されたポリープのひとつは、1.8センチと腸をふさぐほどの大きさだった。MCで俳優の八嶋智人が思わず「ブロッコリーみたいでしたよ」と表現した。
東京都立駒込病院消化器内科部長の小泉浩一氏は、「大腸ポリープの多くは、将来がんになる可能性のある腺腫(せんしゅ)と呼ばれる良性の腫瘍」と説明した。
MCの大和田美帆「必ず(がんに)なるというわけではないんですか」
小泉医師「必ずではないですが、中にはがんに育っていくものがあるのは確か」
今日、大腸内視鏡検査は全国で100万人前後が受診しているとみられる。ただ検査のためには、大腸の中を完全に空にするために前日から食事を制限し、当日も直前まで腸管洗浄剤を2リットル飲んで徹底的に中のものを出さねばならない。内視鏡は肛門から大腸の奥まで入れ、引き抜きながらモニターで見る。この説明に、八嶋は少々浮かない顔だったが、大和田は「すごくやってみたい」と乗り気だった。
スタジオに検査の装置が持ち込まれた。小泉医師が左手でレバーを操作すると、細長い管になっているカメラがクネクネと自在に動く仕組みだ。カメラがどこまで精密な画像を映しだすのか、実験が行われた。
使われたのは1万円札だ。カメラを紙幣に近づけると、細かな模様の中に「ニ」「ホ」「ン」の3文字が見つかった。八嶋と大和田が肉眼で懸命に文字を探したが、どこにも見つからない。それもそのはず、文字の大きさは0.2ミリしかない。この高性能カメラが、大腸内のポリープを探し出すのだ。