北朝鮮、「弾道ミサイルに核弾頭」と主張 5回目核実験の「現実的脅威」

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   北朝鮮の国営メディアは2016年9月9日午後、「核爆発実験」を行ったと報じた。日本の気象庁は9時30分ごろ、北朝鮮付近を震源とする自然地震ではない可能性のある地震波を観測し、日本政府が「北朝鮮が核実験を実施したと判断」(菅義偉官房長官)したことを受けての発表だ。

   北朝鮮は9月5日に弾道ミサイル3発を発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させたばかり。今回の北朝鮮の発表では、この発射を担当したとみられる部隊の弾道ミサイルに装着できるようにした核弾頭の性能などを確認したと主張。この弾道ミサイルは移動式の発射台から発射されており、仮に北朝鮮の発表が事実であれば、北朝鮮が「どこからでも」核弾頭を発射する準備が整ったとも読める。

  • 弾道ミサイルは移動式の発射台から打ち上げられた(労働新聞ウェブサイトから)
    弾道ミサイルは移動式の発射台から打ち上げられた(労働新聞ウェブサイトから)
  • 弾道ミサイルは移動式の発射台から打ち上げられた(労働新聞ウェブサイトから)
    弾道ミサイルは移動式の発射台から打ち上げられた(労働新聞ウェブサイトから)
  • 弾道ミサイルの発射を視察する金正恩委員長。手元の地図には日本が写っている(労働新聞ウェブサイトから)
    弾道ミサイルの発射を視察する金正恩委員長。手元の地図には日本が写っている(労働新聞ウェブサイトから)
  • 弾道ミサイルは移動式の発射台から打ち上げられた(労働新聞ウェブサイトから)
  • 弾道ミサイルは移動式の発射台から打ち上げられた(労働新聞ウェブサイトから)
  • 弾道ミサイルの発射を視察する金正恩委員長。手元の地図には日本が写っている(労働新聞ウェブサイトから)

「核弾頭の構造と動作特性、性能と威力を最終的に検討、確認した」

   北朝鮮が核実験を行うのは、16年1月6日以来8か月ぶり5回目。気象庁が観測した地震の規模は、マグニチュード5.3と推定されており、北朝鮮が過去に行った核実験としては最大規模だとみられている。9月9日は北朝鮮の建国記念日にあたり、金正恩朝鮮労働党委員長の求心力を高める狙いがある可能性もある。

   朝鮮中央通信などは北朝鮮の国営メディアは同日午後、

「朝鮮人民軍戦略軍火星砲兵部隊が装備した戦略弾道ロケットに装着できるように標準化、規格化された核弾頭の構造と動作特性、性能と威力を最終的に検討、確認した」

などとする「朝鮮核研究所」の談話を報じた。

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