点数をはじき出すアルゴリズムは「非公開」
点数が下がった後、高岳さんと食べログ側の間にちょっとしたトラブルが起こったという。
「ちょうど、あと数日で契約更新、というタイミングでした。『予約サービスを導入しなければ検索の優先順位が下がります』と言われたのです。うちは(食べログとは別の会社の飲食店予約サービスの)トレタを使っています。それを知ったうえで、契約更新直前に自社サービスを勧めるのはどうなのかと思い、有料会員契約を打ち切りました」
高岳さんはこう説明したうえで、
「店の点数の『リセット』も偶然なのか必然なのかわかりません。ただ、こんなことで飲食店が惑わされるのは残念です。食べログさんも大きなプラットフォームなのですから、皆で飲食業界を良くしていこうという気持ちを持って欲しいです」
と語る。
東京都杉並区にある「CURRY BAR シューベル」の店主も
「口コミの数は変わっていないのに、6月に3.45、7月に3.35、8月に3.29、9月に3.20と3か月連続で下がっています」
と取材に明かす。
店主は無料会員だが、
「食べログからの営業電話はオープンした2年半前より現在まで月に数回あり、有料契約をする気が無いので毎度早々とお断りしています。ただ、ネット予約のサービスを断って以降、急に毎月点数が下がるようになりました」
と説明する。
「少数口コミのレビューは軽視され逆に口コミが何百、何千とあるレビュアー方々の影響力が大き過ぎる食べログのアルゴリズムが不信感を与えている要因だと思います。有料契約をすることでページへのアクセス数が上がり、アクセス数が増えることで点数が上がりやすくなるアルゴリズムなのでは? と感じております」
食べログの点数をはじき出すアルゴリズムは「非公開」のため、急に「リセット」されたり、下がったりする仕組みが分からないことが、飲食店側の疑心暗鬼を生んでいるのも事実だ。
こうした指摘に対し、カカクコムはJ-CASTニュースの取材に対し、
「店舗向け集客サービスの契約有無やその内容などを理由に、スコアを変更するような事実は一切ございません。また、そのような営業活動を行っている事実も一切ございません」
と話している。