福原愛結婚のお相手は五輪代表 「両親が一流選手」最強遺伝子は子に?

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「運動神経」の90%は後発的トレーニングで決まる

   親からの遺伝で、どの程度身体能力が決まるかを表す「遺伝率」という尺度がある。遺伝子研究の動向を伝える米メディア「Genetic Literacy Project」が15年12月11日付記事で紹介した、米メリーランド大学運動生理学部のスティーブン・ロス教授の研究によると、持久力の遺伝率は40~50%、筋肉量は50~60%、身長は80%、スポーツにおける総合的な競争力は66%という。親とまったく同じレベルとは言い切れないが、身体能力は一定程度、遺伝するかもしれない点を研究では示している。

   ところで、「運動神経が良い」という表現をよく耳にする。フィットネス事業を展開するスマイルアカデミー(福岡市)が14年11月24日にウェブサイトで公開した記事によると、これは瞬時に五感で状況を判断し、目的に合わせてスムーズに運動をできることを指す。たとえば、野球選手がほとんど経験のないサッカーをプレーしても最初からある程度器用にこなせる場合、運動神経が良いと言える。そして、この運動神経の遺伝率は10%しかなく、90%は後天的なトレーニングで決まるという。

   日本サッカー協会(JFA)が発行する『U-8,10 ハンドブック』によると、スポーツの能力向上において、「ゴールデンエイジ」と呼ばれる3~14歳の幼少期に運動学習能力が一生のうちで最も高い。この時期に充実したトレーニングを受けられる環境を整えると、高い能力が身につきやすい。逆に、大人になってから始めると、なかなか上達しないという。名選手だった親の遺伝子を受け継いだとしても、この年代のトレーニング方法を誤ればトップレベルにはいけないのかもしれない。

   順天堂大学スポーツ健康科学部教授の内藤久士氏は、日本経済新聞(電子版)11年2月5日付の記事の中で、「世界の頂点に立つには様々な環境にも恵まれなければならない。金メダルは奇跡のたまもの」として、「遺伝子もミラクルを生むひとつの要因でしかない」と述べている。

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