情報発信は「相手に与える印象」が大事 
AKB48・岩立沙穂さんと千葉大・藤川教授が語る「スマホ問題」(上)

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発信する前に、1回立ち止まって考える

藤川: 前半(第1~4章)では、岩立さんをはじめとする13期生(2011年加入)3人に話し合ってもらい、とくに第2~4章では、いじめ、出会い系犯罪、恋愛事情をテーマにしています。
岩立: 話すときの言葉も、日常生活でもそうですが、相手に与える印象があると思います。思ったままに発言すればいい時もあるかも知れませんが、それが悪く出るときもある。時と場合によりますよね。
藤川: おそらく、ネットで発信するときにも、その「ちょっとした慎重さ」のようなものが大事だと思います。
岩立: 楽しい時に楽しい気持ちだけで載せてしまった写真が違法だったりして、後々問題になって就職に響くケースも聞きます。1回立ち止まって考えることは大事だと思います。ネットが簡単なものになりすぎて、軽い気持ちで使っている人もいると思います。普段は友達と共有するツールでも、それは多くの眼に触れるものでもあります。そこをひとつ、頭の中に入れておくべきところだと思います。
藤川: 恋愛に関する議論では、岩立さんは「女の子を守らないといけない」という点を前提にしながら、その人や交際相手のことを考えないといけない、という方向で話をしていて、バランスが取れていると思いました。

藤川大祐さん プロフィール
ふじかわ・だいすけ 1965年東京生まれ。 東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学(教育学修士)。 千葉大学教育学部教授(教育方法学・授業実践開発)兼・副学部長。 メディアリテラシー、 ディベート、 環境、 数学、 アーティストとの連携授業、 企業との連携授業等、 さまざまな分野の新しい授業づくりに取り組む。学級経営やいじめに関しても研究。

岩立沙穂さん プロフィール
いわたて・さほ 1994年生まれ、神奈川県出身。愛称は「さっほー」。2011年12月、AKB48の13期研究生として劇場デビュー。AKB48の活動と並行して短期大学を卒業。同期の中ではお姉さん的存在だが、「ぶりっこ」キャラとも言われる。13年9月に正規メンバーに昇格し、現在は高橋朱里チーム4に所属。16年9月にはリーディングシアター「恋工場」、10月には音楽劇「赤毛のアン」に出演予定。

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