玄米:「真田丸」武将の力の源が全部凝縮 免疫ビタミンが心臓病やがんまで予防

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アトピー性皮膚炎のイヌの毛がフサフサに戻った

   これとは別に、玄米には「リポポリサッカライド」(LPS)という、最近、注目されている成分が豊富に含まれていることがわかった。LPSは「免疫ビタミン」と呼ばれ、免疫力を高める働きがあるのだ。2016年2月20日放送の「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)では、「玄米を食べてLPSを摂る!」を特集、LPS研究の第一人者の杣(そま)源一郎・香川大学医学部客員教授が登場した。杣教授はLPSについてこう説明した。

   「LPSは私たちの体の中にはない成分で、土の中の微生物が作ります。その細菌がいる穀物や野菜を通じて人間の体内に入ってくるのです。体の中には、マクロファージと呼ばれる免疫細胞があり、体中をパトロールして、体内に入ってきた異物であるウイルスやがん細胞を食べています。マクロファージの働きが弱くなると病気になりますが、LPSはマクロファージの働きを活発にしてくれるのです」

   LPSを積極的にとることで、免疫力がアップし、感染症を予防したり、花粉症を抑えたり、さらにはがんになりにくい体を作ってくれるという。番組では、アトピー性皮膚炎のイヌにLPSを1か月間投与したケースを紹介した。毛が抜け落ち皮膚がカサカサだったイヌが、すっかりフサフサの毛になり、目元もパッチリした。この効果は人間も同じだそうで、皮膚のマクロファージが活性化するため、肌の入れ替えが早まり、荒れた肌がきめ細かくなるという。

   ただ、純粋なLPSは市販されていない。そこで食べ物からとることになるが、多く含まれているのはメカブ、ワカメ、レンコン、ヒラタケ、岩ノリ、玄米だ。杣教授のオススメの食材の1位が玄米、2位がメカブ、3位がレンコンだった。含有量でいえば、メカブが一番だが、メカブばかり食べてもお腹に満足感はない。玄米のぬかにはLPSがたっぷり含まれており、しかも加熱しても効果は変わりがないため、ぬかごと食べる玄米がナンバーワンなのだ。ちなみに、乳酸菌とLPSの相性がよく、強い相乗効果が生まれるので、ヨーグルトと一緒に食べるとよいそうだ。

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