リオ五輪の卓球女子団体で銅メダルを獲得した福原愛選手(27)が、台湾代表の江宏傑選手(27)と結婚していたことが報じられた。民進党の代表選で蓮舫代表代行の「二重国籍」疑惑問題が取りざたされる中ということもあってか、福原さん夫婦の国籍問題にも注目が集まっている。
福原選手は、日本代表として競技生活の続行を望んでいるとされる。一方、台湾メディアは日本の報道を引用しつつ、続々と「台湾の妻」などと伝えている。江選手がすでに台湾に新居を購入したという報道もある。
婚姻届を提出しただけでは国籍は変わらない
福原選手と江選手は16年4月に交際を公表。リオ五輪の開会式ではツーショットも目撃されたが、五輪期間中には自らの口から交際が語られることはなかった。
五輪閉幕から半月が経った9月8日、日刊スポーツが2人の結婚をスクープ。その後、NHKや毎日新聞(電子版)なども報じた。日刊スポーツ記事などによると、2人は9月上旬、東京都内の区役所に婚姻届を提出したといい、
「すぐに同居はせず、国籍もお互いにそのままで、別姓の予定」
「今後は妻として現役を続行する予定」
などと報じている。
なお、婚姻届を提出しただけでは国籍は変わらない。法務省ウェブサイト上の「国際結婚、海外での出生等に関する戸籍Q&A」では、日本人の「鈴木あゆ美」さんが外国人の「カルロス・ジョーダン」さんと結婚したケースを取り上げている。このケースでは、(1)鈴木さんの戸籍がどうなるのか(2)夫の氏(ジョーダン)に変えられるかを質問しており、それぞれ
「日本人が外国人と婚姻をした場合には、外国人についての戸籍は作られませんが、配偶者である日本人の戸籍に、その外国人(氏名・生年月日・国籍)と婚姻した事実が記載されます。この場合、その日本人が戸籍の筆頭に記載された者でないときはその者につき新戸籍が編製されます」
「外国人と婚姻しても日本人の氏は当然には変わりません。しかし、外国人の氏を名のりたい場合には、婚姻の日から6か月以内であれば、戸籍届出窓口に氏の変更の届出をするだけで、外国人配偶者の氏に変更することができます」
と説明している。