日本財団は2016年9月7日、全国約4万人を対象に実施した自殺意識調査の結果を発表した。
本気で自殺したいと考えたことがあると答えた人は全体の25.4%にのぼった。男女別では女性が28.4%、男性が22.6%。年代別では若年層ほど割合が高く、20代では34.9%、30代では34.2%だった。
これまでに自殺未遂したことがあると答えた人は全体の6.8%で、1年以内では0.6%だった。同財団が2015年の国勢調査結果から全国の人数を算出したところ、過去1年以内の自殺未遂経験者は推計53万人となった。その多くが単一の原因ではなく、健康問題や家庭問題など2つ以上の原因が重なって未遂に至ったことも分かった。
2015年の日本の自殺者は2万4025人。2010年以降は6年連続で減少しているが、同財団は「深刻な状況は続いており、より一層の対策の強化が求められています」としている。
調査は8月2日から9日にかけ、全国の20歳以上の男女を対象にインターネット上で実施。4万436人から有効回答があった。