誰かに手伝ってもらうのが唯一の弱点
研究グループによると、タバコに含まれているニコチンには強い依存性があるが、その依存性が働くのは脳の中にある嗅覚をつかさどる部位に近い場所だという。だから、嗅覚を利用して「タバコの煙=不快」というイメージを脳に植え付けると、いっそうタバコに対する嫌悪感を刷り込みやすくなる。この「嫌なイメージ」は、睡眠中に悪臭を嗅がされてから約1週間続くという。
この方法の弱点は、自分1人ではできないこと。誰かに手伝ってもらい、自分が一番嫌いなニオイを、ノンレム睡眠中に嗅がせてもらう必要がある。人間はひと晩でレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返すが、一般的に睡眠はまずノンレム睡眠から始まり、レム睡眠に移っていく。そして、一番深いノンレム睡眠は、入眠後しばらくしてから訪れる。その時を見計らって嗅がせてもらうといいだろう。