蓮舫氏、「台湾籍」巡って二転三転 経歴詐称に当たるのか

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   民進党の代表選(9月15日投開票)に出馬した蓮舫代表代行(48)が、台湾籍を抜いていない疑惑が報じられ、ネット上で騒ぎになっている。蓮舫氏は、台湾籍を抜いたはずだとして、釈明に追われている。

   蓮舫氏は2016年9月に入って、「二重国籍」の疑惑があると産経新聞の追及を受けていたが、「質問の意味が分かりません」などとかわし続けていた。

  • 代表選ではどう釈明するのか
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1997年女性誌コラムで「自分の国籍は台湾なんです」

   ところが、高松市内で6日に行った会見で、台湾籍が残っているかについて、「なお確認が取れない」とその可能性を一転して認めた。台北駐日経済文化代表処でこの日に確認の手続きをしたとし、同時に、念のためだとして、台湾籍を放棄する除籍の申請書類を提出したことも明らかにした。

   これまでの報道によると、蓮舫氏は、17歳のときだった1985年に台湾人の父親(故人)と日本国籍を取る手続きをした。台湾語なのでやり取りは分からなかったというが、父親からは、台湾籍を放棄したと聞いたと説明した。

   しかし、台湾の国籍法では、20歳にならないと除籍できないことになっており、蓮舫氏の説明とは矛盾が生じる。

   さらに、1997年の月刊女性誌「CREA」(文藝春秋社)に載ったコラムで、蓮舫氏が「自分の国籍は台湾なんです」と告白していたこともツイッター上で指摘された。

   蓮舫氏は、初当選して政治家になった2004年の参院選で、選挙公報に「1985年 台湾籍から帰化」と経歴を記していた。台湾は日本と国交がないため、台湾籍は中国籍になっている可能性があり、もしそうなら、蓮舫氏は、日本国籍との「二重国籍」を持っていることになる。とすると、「帰化」というのはウソに当たることになり、公選法第235条違反(虚偽事項の公表罪)となる。

   ただ、蓮舫氏が「二重国籍」を持っているかどうかは不明のままだ。

「編集の過程で『だった』という部分は省かれた」

   台湾籍のまま、中国籍にはなっていない可能性もあり、その場合は、二重国籍者とはみなされない。

   日本の国籍法では、「二重国籍」がある人は22歳までにどちらかの国籍を選択する必要がある。そうしないと、日本国籍を失うことがあるが、中国籍でないなら、台湾籍が残っていたとしても日本国籍を失うことはない。

   蓮舫氏は9月7日、フジテレビ系FNNニュースのインタビューに対し、CREAのコラムで「国籍は台湾」と書かれていたことについて、「多分、編集の過程で『だった』という部分は省かれてしまった」と釈明した。

   ただ、選挙公報にあった「台湾籍から帰化」の表現は、もう台湾籍がないかのようにも受け止められる。もし台湾籍が残っていた場合、経歴詐称になるのか。

   民進党代表戦報道は、最有力候補の「台湾籍」問題に染められた感もあり、政策をめぐる報道がかすみがちになっている。

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