アンダー・コントロール発言「よくああいうこと言えるなあ」
記者会見は、東日本大震災発生後の米軍による「トモダチ作戦」に参加後、放射線被ばくが原因で健康被害を受けたと訴えている元兵士を支援する「トモダチ作戦被害者支援基金」をアピールするために開かれた。17年3月末までに1億円を集めたい考えで、すでに4000万円程度集まっているという。小泉氏は基金の話題が大きく報じられないことを
「これもねえ、私は不思議なんですよ。もっと大きく報道されていい話だと思う。想像だが、いわゆる原子力ムラというか原子力関係者、その人たちの宣伝というか働きかけがマスコミに対しても政府に対しても、かなり大きく影響しているかなという気がする」
などといぶかしみ、会見時間の多くを原発問題に費やした。
安倍晋三首相については
「原発に対しては全く私の意見と違うけども、総理としては、かなり前回を反省してよく頑張ってるんじゃないかと思う」
と一定の評価をしたものの、東京電力福島第1原発の汚染水問題について、13年9月にブエノスアイレスで行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会の最終プレゼンで「アンダー・コントロール」(制御されている)と述べたことについては、
「これはウソですよ。これはアンダー・コントロールされてない。現在だってね、何キロかにわたって土を凍らせようっていうね。地下水をコントロールするってんだけど、いまだにコントロールできないでしょ。やるやる、できるできる、って言ってるけどできない。よくああいうこと言えるなあって、おれ不思議なんですよ」
と痛烈に批判した。