いすに浅く腰掛けてスタート
猫背を改善するには、北里大学医療衛生学部の高平尚伸教授が推奨する、タオルを使う体操が効果的だ。以下に3種類を紹介しよう。いずれもいすに浅めに腰かけ、背もたれに背中が付かないように行う。
(1) 首の体操
手を肩幅に広げタオルの両端を持ち、後頭部にタオルをかける。息を吐きながらタオルを前方下に引っ張り、10秒かけて頭を下げ、また10秒かけてゆっくり戻す。
次にタオルを持ったまま腕を背中の後ろに回し、左右の肩甲骨をくっつけるイメージで胸を張って上を向く。
(2)肩甲骨の体操
手を広げてタオルを長めに持ち、両腕を伸ばしたまま頭の上から後ろへ。腕をゆっくり左右に振り、次に肩を上下に動かす。タオルがゆるまないようにしっかり引っ張りながら行うのがポイントだ。
(3)骨盤の体操
タオルを腰の後ろにかけ、息をゆっくり吐きながら両手でタオルを前に引っ張る。腹筋に力を入れ、腹をへこませて行うとより効果的だ。
それぞれ回数や時間に決まりはない。パソコンやスマートフォンをいじっていて疲れた、猫背になっているな、と思った時に行うのがよい。