北朝鮮の弾道ミサイル発射を担当 「火星砲兵部隊」の「任務」とは

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複数のミサイルがトラック状の発射台から打ち上げられる

   朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」も9月6日付の1面トップで「訓練」の様子を伝えた。9枚も写真が掲載され、複数のミサイルがトラック状の発射台から打ち上げられているのが分かる。移動式の発射台から打ち上げていることを示すことで「任意の時刻に任意の場所で」攻撃可能なことを誇示する狙いがあるとみられる。

   菅義偉官房長官は9月5日午後の会見で、

「我が国の安全保障に対する深刻な脅威」
「まさに中国・杭州においてG20サミットが行われていることに鑑みても、我が国及び国際社会に対する明らかな挑発行為」

などと打ち上げを非難した。

   北朝鮮は、ここ1か月で「太平洋作戦地帯内」という用語を相次いで用いており、グアムへの攻撃を念頭に米国側をけん制している。8月17日には、米軍がグアムのアンダーセン空軍基地に戦略爆撃機を増備していることに反発し、外務省スポークスマンが朝鮮中央通信を通じて

「グアムをはじめ太平洋作戦地帯内の米軍基地全体がわが軍隊の全面的で、現実的な攻撃によって壊滅を免れられないであろう」

とする談話を発表。

   その1週間後の8月24日には、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射に成功。これを受ける形で、8月26日には、外務省スポークスマンが朝鮮中央通信を通じて

「米本土と太平洋作戦地帯は今や、われわれの掌中に確実に収まるようになったことが証明された」

などとする談話を発表している。

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