フィリピンのドゥテルテ大統領は2016年9月5日、ラオスの首都ビエンチャンで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で会談予定だった米国のオバマ大統領を「売春婦の息子」を意味するタガログ語の単語を使いながら非難した。
ドゥテルテ大統領が就任してから2か月の間、フィリピンでは麻薬の密売人・常習者ら2000人以上が「超法規的」に殺害されている。こうしたことがオバマ大統領との会談で問題になる可能性を会見の場で記者から指摘され、ドゥテルテ大統領は怒りをあらわにオバマ氏への侮蔑発言を口にした。
その後、米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官はオバマ大統領とドゥテルテ大統領の会談を取りやめ、代わりに韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と会談することを発表した。