【男の相談室】くさいと職場で評価が下がる 社員のにおい問題は会社の一大事

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

自発的ににおい対策をとる社員が増えれば

   「ワールドビジネスサテライト」で紹介されたのは、男性化粧品大手のマンダムが開いている「においケアセミナー」だ。においに関する正しい知識を学ぶ企業向けセミナーで、番組ではNTTドコモ東北(仙台市)の社員が研修室に集まり、再現された体臭をかいだり、講義を受けたりしていた。個人間では指摘しにくい問題だからこそ、集団で知識を身につけてどう対処すればいいかを学習するのが目的だ。においの源は「自分かもしれない」と、自発的ににおい対策をとる社員が増えれば、スメハラ問題解決に向けて大きく前進する。

   接客業のなかには、対人向けに具体的な対策をとる企業も出てきた。タクシー業界大手の日本交通(東京都千代田区)では、運転手が乗務前に2人1組になって互いの上半身をクンクンかぐ「体臭チェック」を行う。また、エアコン部分に消臭剤を取り付けたタクシーを走らせている。

   9月5日付の毎日新聞電子版が取り上げた企業は、メガネ製造・販売のオンデーズ(東京都品川区)だ。人事の評価基準のひとつである服装規定に「におい」項目を設けている。記事によると、店舗スタッフに「ランチ、休憩の後は歯磨き」「香水は基本NG。制汗剤などはOK」といった指示を出している。

   体臭に神経質になり過ぎると、職場の人間関係が窮屈になる気がしないでもない。だが、自分がどんなにおいを発しているかが、同僚の間での評判や職場での評価につながる時代に変わってきたとの認識は、持っておいた方がよさそうだ。

1 2
姉妹サイト