女優の高畑淳子さん(61)が、2016年9月4日夜放送のNHK大河ドラマ「真田丸」第35回に出演した。淳子さんが同ドラマに出演するのは、長男の高畑裕太容疑者(22)が8月23日に強姦致傷の容疑で逮捕されてから初めて。インターネット上では、「普通に出てるじゃん」「出番がちゃんとあってよかった」と安堵の声が広がった。
ただ、同日の放送では、淳子さん演じる薫が心労の余り放心状態になるシーンも。ツイッターなどには「高畑淳子さんの悩んでる姿が現実に重なって見える」「実の息子のことで心労で・・・」といった声も数多く出ていた。
「やっぱり高畑淳子さんは素晴らしい女優」
「真田丸」では、主人公・真田信繁の母・薫役を演じている淳子さん。第1話から登場している主要キャラクターの一人だが、物語の都合上か前回の8月28日放送分には登場シーンがなかった。
淳子さんの同作への出演をめぐっては、裕太容疑者の逮捕後にスポーツ各紙が「予定通り出演する」と報じていたが、ツイッターには、
「真田丸の薫殿は今後出てくるのかな......最近出てないししれっといなくなってそうで」
「どうか出演シーンを減らしたりとかいう編集はならさぬよう...」
「今日(編注・9月4日)の真田丸に高畑淳子さんは出てくるんかな」
などと心配する書き込みが複数出ていた。淳子さんが出演キャストに名を連ねていたにもかかわらず、発言シーンが全て編集でカットされていた9月3日の「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)の放送も、出演を不安視する向きに拍車をかけていたようだ。
こうした不安の声が渦巻く中で迎えた9月4日の「真田丸」の放送では、淳子さん演じる薫が冒頭から何度も登場していた。画面に映る淳子さんの姿に、ツイッター上では
「高畑淳子、普通に出てるじゃん!」
「薫様の出番がちゃんとあってよかった」
「やっぱり高畑淳子さんは素晴らしい女優さんだよ。この先も沢山の作品でその演技を見たい。ドラマファンとしてはただそれだけ」
などと安堵の声が広がった。
「悩んでる姿が現実に重なって見える」
ただ、同日の放送の冒頭のシーンでは、真田家が徳川家を裏切って上杉家につく展開に。これを聞かされた淳子さん演じる薫が放心状態となり、周りに介抱される場面があった。心労で頭を抱える薫の姿には、息子の逮捕に頭を悩ます「現実の淳子さん」を思い出した人も多かったようだ。ツイッターやネット掲示板には、
「高畑淳子さんの悩んでる姿が現実に重なって見える」
「実の息子の事で、心労でへこんでいるようにも見える薫」
「高畑淳子演じる薫、心労で倒れる(意味深)」
との声が数多く飛んでいた。
実際のところ、「真田丸」での淳子さんの出演シーン撮影は、裕太容疑者が逮捕される前に全て終わっていた。淳子さんの鬼気迫る名演が、視聴者の「勘違い」を招く一因になったのかもしれない。