「任天堂さんの発表なので任天堂さんに聞いてください」
こうしたさくまさんの発言はネットで大騒ぎになり、コナミはそれに対し15年6月3日に公式ホームページで、「桃鉄」シリーズは当社が長年かけて育ててきた大事なタイトルだから今後も作り続けていきたい、としたうえで、
「次回作をどのような形で提供できるかについては、さくまあきら氏と話し合いを続けておりますが、残念ながらまだ結論が出ておりません」
と説明した。さくまさんは翌日の6月4日にツイッターで、コナミは「桃鉄」を長年かけて育ててきたコンテンツだと嘘をついている、とし「さよなら、桃鉄」と完全終了を表明した。
こうした経緯から新作はもう出ないと諦めていたファンは、新作「桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本」が今冬リリースされるというニュースに、
「待ってました 嬉しい 私の地理の知識は桃鉄で培われました(地名とか特産品)子供たちにやってもらいたかったんです」
「ありがとうございます!!!ありがとうございます!!!!!!」
「まさか、復活するとは、涙が出ました」
などとツイッターで大騒ぎする事になった。
任天堂が新作を発表したのはユーチューブにアップした「Nintendo 3DS Direct 2016.9.1 プレゼンテーション映像」。さくまさんがコメントを寄せていて、
「『桃鉄』を出してほしいというリクエストがこれだけ多いと、私も天岩戸から出て行かなければならなくなりました。長らく待たせて本当にすいません」
と説明。新作には東日本大震災、熊本地震の復興の願いが込められているのだという。
しかし、任天堂が今回発表した新作のクレジットには、さくまさんとコナミの2つが並記されている。あの「さよなら、桃鉄」騒動から1年以上がたったが、両者にはいったいその間に何があったのだろうか。コナミに16年9月2日にJ-CASTニュースが話を聞いたところ、
「任天堂さんの発表なので任天堂さんに聞いてください」
と同社広報は回答した。任天堂に質問すると、
「発表したことが全てです」
と同社広報は説明した。
さらに、ゲームソフトをどのメーカーが開発するのか、また、どの会社が新作の「桃鉄」を発売するのかも、現時点では答えられないということだった。