民進党代表選3人目の玉木氏って誰? 「首相候補」では蓮舫、前原両氏よりランク上

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   民進党の代表選が2016年9月2日、告示された。早々と立候補の意向を表明していた蓮舫代表代行(48)と前原誠司元外相(54)に加えて、玉木雄一郎国対副委員長(47)が立候補に必要な20人の推薦人を確保。15日の投開票に向けて三つどもえの選挙戦が展開されることになる。玉木氏は1日深夜まで所属議員の自宅を回って推薦依頼を続け、ギリギリで出馬にこぎつけた。推薦人のSNSでは、「第3の候補」を求める声が相次いでいた。

   現執行部からの支持を得ている蓮舫氏が現時点では優勢だとされるが、今回の代表選では、国会議員以外にも、次期衆院選の公認内定者、地方議員、一般党員・サポーターが投票権を持つ。全国で街頭演説も行われる予定で、一般党員の動向も焦点だ。

  • 民進党の代表戦は三つどもえの戦いになった。左から玉木雄一郎国対副委員長(47)、前原誠司元外相(54)、蓮舫代表代行(48)
    民進党の代表戦は三つどもえの戦いになった。左から玉木雄一郎国対副委員長(47)、前原誠司元外相(54)、蓮舫代表代行(48)
  • 蓮舫代表代行
    蓮舫代表代行
  • 前原誠司元外相
    前原誠司元外相
  • 玉木雄一郎国対副委員長
    玉木雄一郎国対副委員長
  • 民進党の代表戦は三つどもえの戦いになった。左から玉木雄一郎国対副委員長(47)、前原誠司元外相(54)、蓮舫代表代行(48)
  • 蓮舫代表代行
  • 前原誠司元外相
  • 玉木雄一郎国対副委員長

前日深夜まで推薦人集め、菅直人元首相も名を連ねる

   蓮舫氏は事実上岡田克也代表の後継と位置付けられており、27人の推薦人を集めた。赤松広隆元農相の旧社会党系グループや、細野豪志元環境相の保守系グループなど幅広く支援を受ける。前原氏は、保守系の長島昭久元防衛副大臣や、中間派の大畠章宏元経済産業相ら24人の推薦人を集めた。

   対照的に玉木氏の推薦人集めは難航した。大西健介衆院議員は2日午後に更新したフェイスブックの書き込みで、

「実を言うと、昨日の夜まで、私は、今回は誰の推薦人にもならないつもりでした。しかし、昨夜23時前に玉木さん本人が愛知の私の自宅まで突然、来て、『推薦人が18人まできた。大西さんた(原文ママ)一緒にやりたい。』と言ってくれました」

と内幕を明かした。藤末健三参院議員も1日23時44分、ほとんど電気がついていない議員会館の写真付きでツイッターに

「玉木雄一郎さんに民進党代表選挙に出てもらうため、推薦人を20人とすべく国会議員会館で仲間と頑張っています」

と投稿した。

   菅直人元首相も推薦人に名を連ね、9月1日にはブログに

「代表選はできれば3人以上の候補者が出て、国民に向かって日本と世界の在り方について活発な議論を展開してほしいと願っている」

と書いた。水戸将史衆院議員も9月2日朝、

「やはり二人よりも三人、代表選挙はこの方がベター。玉木さんを推すことに決めました」

と、同様の内容をツイートした。

   玉木氏は大蔵官僚を経て09年に初当選。予算委員会の質疑などで存在感を見せ、「FLASH」15年8月4日号の「政治記者101人が選んだ『5年後の総理』」ランキングでは、野党所属の国会議員としては最高位の9位にランクインした。32人ランクインしたうち前原氏は27位で、蓮舫氏は圏外だった。

「お前、若すぎる」「当選回数少ない」

   玉木氏は9月2日午後に行われた共同記者会見で、

「私は当選3回です。47歳です。今回の出馬に至る過程でも、『お前、若すぎる』『当選回数が少ない』。どれだけの人に、何回このことを言われたか分かりません。私自身がそう思っています。でも、そんな私がこの代表戦に出馬し、変革の思いをがむしゃらに訴えないと、国民には、私たち民進党が本気で変わろうとする覚悟を見せることができないと思った」

などと出馬の理由を語った。

   代表選では、投票する立場によって「票の重み」が異なり、全849ポイントのうち国会議員に294ポイント、地方議員に206ポイント、公認内定者に118ポイント、一般党員・サポーターに231ポイントが割り振られている。1回の投票で過半数の票を得る候補者が出なかった場合は、決選投票が行われる。現時点では蓮舫氏が優勢だとされるが、1回目の投票で1位が過半数に届かなかった場合、「2位・3位連合」の動向が注目される。

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