ゲーセン仲間との交流が好影響
テレビゲームのみならず、ゲームセンターのアーケードゲームにも脳への好影響が期待できる。
新潟県で接骨院を営む荒井紀久代さん(77)は、休日の息抜きにクレーンゲームを楽しんでいる。ある日は2時間で30個もの景品をゲットした。
荒井「難しければ難しいほど、やりたいなぁ!という気持ちが出る」
諏訪東京理科大学共通教育センター・篠原菊紀教授によると、クレーンゲームをやる時、脳の前頭葉で計画を立て、頭頂葉で空間を認識している。この2つの連動は加齢とともに衰えてしまいがち。クレーンゲームは頭の体操になるのだ。
荒井さんにも脳年齢チェックテストを受けてもらうと、40代相当と、こちらも実年齢よりかなり若かった。
お金をかけたくない人は、「ゴミ投げ」でも同じ効果が得られる。
丸めたティッシュや紙を、入るか入らないかギリギリまで遠ざけたゴミ箱めがけて投げる。目標物との距離をはかるのが脳への刺激となる。
愛知県のあるゲームセンターでは、平日の昼間、多い時で40人のシルバーゲーマーが集まり遊んでいる。
メダルゲームに興じる80歳女性「脳の病気をしていて、手首を動かすといいと言われ、リハビリのために来ている」
ここで知り合ったシルバーゲーマー同士で仲良くなり、お花見やカラオケなど、外での交流もするようになったそうだ。
東海大学医学部健康管理学・西崎泰弘教授「ゲームセンターが高齢者の憩いの場になっているのは、楽しく健康的に長生きするために非常に良い」
他人と楽しく関わることで、認知症やうつの予防、社会性の維持などが期待できる。