NHK「放送内容は事実に基づいています」
こうしたことを受けて「ビジネスジャーナル」が配信したのが、「NHKがまたやらせ問題で揺れている」という8月25日付の記事だ。記事によると、
――女子高生はツイッターに「イエス!!!散財!!!!!」などという書き込みと、高額商品の購入写真を多数アップしている。NHKが放送した画像の中にエアコンがはっきり映っている。この女子高生の場合は社会問題ではなく、浪費癖という個人の問題のようだ。NHKは貧困家庭として疑問を持たなかったならば、取材力の低さに問題はないのか。さらには「貧困は社会が抱える大きな問題だが、だからといって報道でそれを捏造してしまえばたちまちに矮小化されてしまう」――
と書いていた。
それから約1週間後の8月31日、同サイトはHPに謝罪文を掲載した。女子高生の部屋にはエアコンはなく、また、NHKにコメントを求め、得られたという回答を書いたが、それは架空のもので実際はNHKに取材はしていなかった、とし、
「読者に対し、あたかもNHKが『やらせ』『捏造』を行ったかのような印象を与えたことにつき、取材が十分ではありませんでした。NHKに対し、深くおわびいたします」
とし、NHK、女子高生とその関係者、読者に謝罪した。
この問題、NHKはどういう見解なのか。J-CASTニュースが9月1日、改めて取材すると、広報局は、
「この企画ニュースは、食べるものもないというレベルの貧困でなくても、経済的困窮によって、高校生が希望する進路をあきらめざるをえない現実があるということを、当事者の女子高生自身が、神奈川県が主催するフォーラムで語ったということを中心にお伝えしたものです。クーラーがない事を含め、放送内容は事実に基づいています」
ということだった。