駅構内アナウンスの影響か
一方、ネット上ではこのトラブルが「幽霊説」として語られていた。どうやら、トラブル発生時の駅構内アナウンスが影響したらしい。
交通局によると、運転再開時、アナウンスでは
「線路内にお客様が立ち入ったとの情報があったが、点検の結果、お客様の姿が確認できなかった」
と乗客に伝えていた。そのため、ツイッターには
「オカルト遅延」
「神隠し」
「幽霊だと思う」
「タイムトラベラー? 見えてはいけないもの??」
といった声が殺到。まとめ記事も作られ、「幽霊説」が拡散していった。列車の運行状況を伝えるツイッターアカウントも「子供の幽霊出現もしくは乗務員の勘違いの影響」などと投稿した。さらに、運転見合わせを伝える報道も
「線路に人が立ち入ったという情報があったため、光が丘と都庁前の間の全線で運転を見合わせていましたが、確認したところ、人が立ち入った形跡は見つからず、1日午前7時43分、全線で運転を再開しました」(16年9月1日公開 NHKニュース)
と、その時点の記事では線路内に立ち入った人の行方に触れておらず、結果的に拡散に一役買った形となった。
ちなみに、交通局の担当者に「幽霊説」の感想を聞いてみると、笑いながら「そのようなことは全くありません」と話した。