振り回される築地関係者 「言いがかり」「歓迎」と再分裂

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「行政の連続性は一体どこへ」

   一方、推進派の間では戸惑いが広がっている。築地市場協会の伊藤裕康会長は31日付朝日新聞で「都に頼まれて了承した移転時期を都が延期するというのは、どういうことなのか」「勘弁してほしい」と嘆いた。

   築地魚河岸マグロ仲卸「鈴与」三代目店主の生田興克氏は31日、小池氏の正式表明後に生放送された「ゴゴスマ」(TBS系)に電話出演し、開口一番に「がっかりしました」と述べた。

   小池氏が会見で掲げた3つの疑問点1つだった「安全性」については、生田氏も「納得している」としたものの、「巨額・不透明な費用」「情報公開の不足」については「ただの言いがかりのように思えてしょうがない」と主張。最後には

「大きな視点が欠けている。我々の先代、先々代がこの移転・再整備に向けて胸倉をつかみあわんばかりに議論した結果が11月7日だった。それを新しく知事になった方が、語弊があるかもしれないが『反故』にした。行政の連続性は一体どこに行ったんだ。結果我々は振り回された」

と、語気を強めながら小池氏の決定を批判した。

   小池氏は新たな移転の時期は、地下水のモニタリング調査の結果等が出た上で「きちんと精査した上でできるだけ速やかに判断する」としている。延期中、入居した業者にかかるリース代などの負担については「実際にご意見を聞いて、どのような対応ができるか考えて参りたい」と話すにとどめた。

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