貧乏ゆすり健康法:筋肉運動量はウオーキングをしのぐ 足のむくみや冷え性にも効果が期待

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

貧乏ゆすりをよくする人は死亡リスクが4割低い

   もう1つの研究は、2015年9月に英国のロンドン大学とリーズ大学が発表したものだ。37~78歳までの女性1万2778人を対象に、1日に座っている平均時間と貧乏ゆすりの程度を調べ、12年間にわたり追跡、死亡率との関連を分析した。貧乏ゆすりの程度は、「まったくしない」から「いつもしている」まで10段階で評価した。

   その結果、貧乏ゆすりの程度が上がるにつれ死亡リスクが下がり、貧乏ゆすりがレベル5(頻繁に行なう)以上で座位時間が5~6時間だと、レベル1~2(ほとんどしない)で座位時間が7時間以上の人に比べ、死亡リスクは37%も低くなった。貧乏ゆすりのレベルの高い人は、肥満度を示す体格指数(BMI)や血糖値、インスリン反応などの健康数値がよかったという。

   研究チームでは「貧乏ゆすりによって体のエネルギー消費量が高くなり、足の血液循環がよくなるからだ」と説明している。

   日本のテレビ局でも貧乏ゆすりの効果が取り上げられている。2012年6月25日放送のテレビ朝日系「モーニングバード」(当時)では、筋肉研究のエキスパートである宮崎義憲・東京学芸大学名誉教授が、足のむくみの解消に効くことを実演した。スタジオで、足のむくみに悩む3人の主婦に5分間、貧乏ゆすりをしてもらった。すると、むくみがすっかりなくなり、貧乏ゆすりをする前と後ではふくらはぎの周囲の長さが、0.5~2.6センチ細くなった。

   宮崎名誉教授は「足のむくみは、じっとしていることで体内の水分や血液がふくらはぎ周辺に溜まってしまうために起こります。貧乏ゆすりをすることで、それらを心臓に押し戻し、むくみが改善されるのです」と説明した。 さらに番組では、貧乏ゆすりとウオーキングではどちらの方が筋肉の運動量が多いかも実験した。スネの部分は大差がなかったが、ふくらはぎ部分は貧乏ゆすりの方が圧倒的に運動量は多いという結果が出た。「スゴイですね!」とキャスターの石原良純さんはビックリ。

姉妹サイト