「24時間マラソン」完走の林家たい平 右ひざに「爆弾」負担が心配だが...

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準備ゼロで東京マラソン走り心筋梗塞

   2007年の24時間マラソンでは、萩本欽一さんがランナーを務めた。当時66歳という高齢でヘビースモーカーでもある萩本さんが酷暑の中で長距離を走る点を挙げ、医師がつくる「日本禁煙学会」が、「医学的に見てきわめて非常識である」とした。

   とは言え24時間テレビのマラソンランナーは例年、専属トレーナーのもとで数か月かけてトレーニングを積む。こうしたバックアップが何もない状態で、健康に不安を抱える一般ランナーがいきなり「無謀な挑戦」をしたら、命に関わる事態になりかねない。

   その例と言えそうなのが、09年に東京マラソンを走ったお笑い芸人の松村邦洋さんだ。走っている最中に心筋梗塞で倒れ、救急車で搬送された。倒れた直後の応急処置が適切だったため後遺症も残らずに回復できたものの、16年4月4日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)に出演した松村さんは、「まったく運動しないでマラソンに挑んでしまった」と、楽観的に考えていた自分を反省していた。

   熊本日日新聞(電子版)の11年12月13日付記事によると、スポーツ中に突然死する人は年間130人程度おり、最も多いのが「ランニング」の25%強。多くは不整脈や心筋梗塞による心停止で、準備運動不足やラストスパートでかかる心臓への急な負荷が原因と考えられるという。記事の中で熊本大学大学院の伊藤雅浩講師(生体機能学)は、安全のため、最大心拍数の目安(220から年齢を引いた数)を知っておき、脈拍を上げすぎないように走る速さを管理するのが大切だと話す。練習中も「主観で判断せず、最大心拍数の目安の85%を超えないよう心掛けてほしい」と呼びかけている。

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